歸國

 ふー毎日なついあつが続きますね~( ̄ー ̄; アセアセ

 ところで、憲法というのは非常に抽象的な文言が多くてなかなかイメージがわかないですよね

 これが憲法になかなかなじめない要因であり、僕も憲法の勉強を苦痛としています。

 数日前に「歸國」という戦争のドラマがあったので見ていたのですが、すごく印象的なシーンがありました。

 戦争時代に死んだ軍人の亡霊(Aとします)が靖国神社を彷徨ってるんですが、その人の仕事は軍人が故郷の家族にあてた手紙をやぶり捨てること。

 ある人(Bとします)が明日死ににいくとうい前日に日本の奥さんに今までの感謝の手紙を送ったんですが、Aは無残にもその手紙を破り捨てます。

 でもA自身もそのことをずっと後悔してたんですね。その内容がすさまじいほど奥さんへの愛情に満ちた内容だったからです。

 で、また別の人(Cとします)は検閲されることが分かってたので、恋人に手紙を送るときに宮沢賢治の童話集を送ったんです。

 この童話集には少し細工をしていて、ところどころの文章の文字に濁点をふってあるんです。

 奇妙に思ったAがそれを最初からなぞってみると「戦争が終わって早く君と一緒に生活をしたい」といった内容の手紙だったんです。

 もちろん一冊の本のところどころに濁点をうっても全体が長い文章の本なので、恋人がその暗号に気づく可能性なんてほとんどない。

 でもいちるの望みにかけて送ったわけです。これに関してはAも見なかったふりをして検閲を通しました。しかし、その本を送ったCはやはり戦争で死に、恋人と再会することはできませんでした。

 憲法の条文を読んでると「こんなのわざわざ条文にしなくても当たり前だろ?」と思うことがよくあります。

 「検閲をしてはならない。」

 そんなの当たり前じゃないかと。

 でもそれが当たり前じゃない時代があったんですよね。憲法がなければ(あるいはあっても)そういう時代がまたやってくる。

 だからそれを防ぐためにもせめて法律家くらいは憲法をしっかり勉強する必要があると思うんです。

 この平和な時代では感覚的にぴんと来ない憲法。もちろんそんな時代が素晴らしいことは確かです。でもだからといってその憲法の持つ価値は一片も色褪せることはないんでしょうね(^^*)

この記事は、当法人代表 小林一行が以前運営していた司法書士試験対策ブログ「絶対受かるぞ司法書士!」(shihoushoshi-shikaku.com) に掲載していたものを、みらい司法書士法人サイト統合に伴い再掲したものです。執筆当時の法律・実務・試験制度の状況に基づく内容であり、現在の制度と異なる場合があります。
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